Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
にっき
日記
宮本 百合子
Lesen Sie 日記 (にっき) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.669 Zeichen · 24 Bildschirme
「背中に負ってやろうか」「そんなこと!!」
むこう岸で古在さん子供たちと泳いでいる。そこにい合わせて藻苅舟を竿で操って来てくれ、自分やっとこそこへ押しあげて貰う。むこう岸の砂丘へ出て、海を見わたすところへ出た。国府津によく似ていてもう少し壮大だ。二つの岬が出ているところもよく似ているけれども。丁度あすこ位の濤がよせて砂をまき上げている。古在氏とm二三度波かぶりをした。こっちで見ていて、ハラハラする。じき河の方へ来てm、実にたのしそうにゆるやかなきれいなクロールで時々およぎ、子供とあそびしている。水をぬらした手拭を頭にのっけながら。
肉体的な快さが見ていてうつって来てうらやましくなる。自分もああしてゆるやかに水をおよいで時々仰向いて手をつないで浮いていたら、どんなにいい心持だろうと。
「いい心持そうね、それを見ていると、あのお座敷でさぞお思い出しになったろうと思うわよ」m、笑っている。しんから快よさそうだ。
「もう帰ろうか」
「――いいわ、まだいらっしゃるでしょう?」
二三度きいてくれる。自分傘をさし下駄の上に腰をおろしている。アブが来る。アブというのは黒い丸っこい蠅のようなものだと思ったら、この海辺のアブは草の色をしている。