Japanische Klassiker mit Furigana
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きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme
あたしは大きな父が痛ましかった。私とおなじように、やっぱりお灸を据えられたのかと――そして祖母がよくはなす、
「祖父が丸の内のお出入り屋敷へゆくと、向うから、薬包紙のように日にやけた小僧が、白い歯をだしてニヤニヤ笑いながら来るので、よく見たら家の息子だった。」
と。
父は色が黒くて菊石があったから、この上黒く干しかためた小僧だったら、どんなに汚なかったろうと思った。
――父はよく言った。菊石という号をつけようと思ったが、渓石の方がよかろうと、なんとか葱という人がつけたのだと。
だが、父の若い血は算盤をはじくまで辛棒しかねて、お玉ヶ池の先生千葉氏の門下になって、先生には可愛がられたが、親や近所から鼻っつまみになった。