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Japanische Klassiker mit Furigana

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きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Lesen Sie 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) von 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 158.045 Zeichen · 322 Bildschirme

Aozora Bunko

左横に翼がついていて木の戸があった。内には縄や筵が入れられてあったが、そのまた向う角が、立派な土蔵づくりの八百屋、後には冬は焼芋屋になり、夏には氷屋になった。その店の焼芋はすばらしく大きかったので、遠くからも買いに来た。他処では見られないことは、この家、この店土蔵だけの住居で二階が住家であり、小さな物干場へは窓から潜り出していた。芋屋の並びはほとんど金物問屋ばかり、火鉢ばかりの店もあれば金だらいや手水鉢が主な店もあり、襖の引手やその他細かいものの上等品ばかりの店もあり、笹屋という刃物ばかりのとても大きな問屋もあった。銅、鉄物問屋はいうに及ばない。

大門通りも大丸からさきの方は、長谷川町、富沢町と大呉服問屋、太物問屋が門並だが、ここらにも西陣の帯地や、褂地などを扱う大店がある。

荒物やの正面向う角が両替屋で、奇麗な暖簾がかかっていて、黒ぬりの※こういう看板に金字で両替と書いたのが下げてあった。そこの家はいつも格子がすっかりはまっていて、黒い前掛けをかけた、真中から分けた散髪の旦那と、赤い手柄の細君がいる奇麗な小さな角店だった。その隣りが酒屋の物置と酒屋の店蔵で、そのさきが煙草問屋、煙管の羅宇問屋、つづいて大丸へむかった角店の仏具屋の庭の塀と店蔵だった。