Japanische Klassiker mit Furigana
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わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lesen Sie 早稲田大学 (わせだだいがく) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.204 Zeichen · 220 Bildschirme
ぞ」。
話の様子から察すると、荒畑が警視庁に電話をかけ、方面監察官の正力松太郎とのあいだに一応諒解が成立したにもかかわらず、係官である上役の巡査がどうしても実行しようとしないらしい。それを荒畑が憤激して巡査に食ってかかっているのである。まもなく、電話をかけることに話がまとまったらしく、巡査は逃げるように出ていった。西方は彼の前に腰をおろし以前大和座でお目にかかったことがあります、というと、
「ああ、西方君」。
と、荒畑は急に寛いだ表情を見せながらまるで人が一変したように屈託のない微笑をうかべた。「君のことは堺君から聞いていましたよ、――いや、これは妙なところで会いましたね」。
袂の中から敷島の袋を出し、一本ぬきだして口にくわえた。「君たちの学校では学長の問題で騒いでいるようですな、僕は局外者だから内情は知らないが、高田を学長にする方がほんとうじゃないかと思いますね、天野も任期が終ったのに、まだ頑張ろうというのは少し無理ですよ、――われわれから言わせたら、むしろ坪内を学長にしたらどうかと思うんだが」。
西方たちが夢中になって行動を起している学長問題も荒畑にとっては大した興味もなさそうに思われた。