Japanische Klassiker mit Furigana
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めいあんよめもんどう
明暗嫁問答
山本 周五郎
Lesen Sie 明暗嫁問答 (めいあんよめもんどう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.984 Zeichen · 43 Bildschirme
こいつの手引きで、三日に一度は必ず逢いに来ていたのでございます」
「おまえは神さま仏さまが怖くはないのか長吉さん」お笛はふるえ声で叫んだ、「そんな根も葉もないことを云って、どれだけお笛を苦しめるお積りだ、おまえはそれでも人間の心をもっておいでなのか」
「白じらしいことを云うな、それじゃあなんだな、おれとこちらの旦那と金の天秤にかけて、そろそろ牛を馬に乗替える気になったのだな」
「黙れ、黙れ」勘太夫はしずかに制した、「そのような問答はいくら聞いても役には立たぬ、お笛、こちらを見い、……わしはそのほうを信じておる、だが、この場合わしが信ずるだけでは事が済まぬぞ、そのほうはやがて直二郎の妻になるべき身だ、相手がたとえ破落戸にもせよ、不義があったと申す以上、はきとした申しわけが立たねばならぬ、おちついて、よく思案したうえ、証があれば立ててみせよ」
「はい……」お笛はじっと勘太夫を見あげた、勘太夫の眼も熱いものを含んでお笛を見おろしている、二人の心はそのときぴったりと触れ合った、勘太夫の眼はお笛に勇気をつけ、しっかりしろと励ますように見えた。