Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいあんよめもんどう

明暗嫁問答

山本 周五郎

Lesen Sie 明暗嫁問答 (めいあんよめもんどう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.984 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

過去をもっている。それで若い者の気持はよくわかる積りで、福山でも時おり青年たちを伴れて遊ぶことがあった。年代が違ううえに老人の遊びは江戸仕込みだから、福山の青年たちには迷惑なことが多く、二度か三度つきあうとたいてい御免を蒙った。勘太夫は理由を知らないから、「少しは遊びも知らなければ人間いちにんまえにはなれない」などといい気なことを云っていた。妻に死なれてからはぴったりやめたが、直二郎が来て暫くすると、久しぶりに彼をつれて出かけた。

「老職ともなるには堅いばかりではいけない、世間の表裏、人の心の虚実、硬軟緩急よく周囲に処する法を知る必要がある、それにはときおり遊ぶがいい。溺れたり乱れたりしてはいけないが、節度を守って遊べば教えられることが多いものだ」こういって、芦田河畔にある料亭へつれてゆき、自分の養子として紹介した。「どうだ、こういう世界も悪くはあるまい」座ができて、おんなたちも揃って、ご自慢の荻江節などを披露すると、老人はそう云ってきげんよく甥の顔を見た。直二郎は例のくりくりとした眼をなにやら眩しげに細めながら、「はあ、なかなか結構なものでございますな」