Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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めいあんよめもんどう

明暗嫁問答

山本 周五郎

Lesen Sie 明暗嫁問答 (めいあんよめもんどう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.984 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

盆栽

「それはちょっとお待ち下さい」

「それとはどれだ、金のほうか嫁のほうか」

「両ほうだと申上げたいのですが」直二郎はにこりと笑う、「唯今は嫁のほうにしておきます、どうかそれだけは暫くお預け下さい」

「なぜ待つんだ、そうする必要があるか」

「いやともかくもそのお話は待って頂きます、いずれ伯父上にもおわかり、……えへん、ばかに暑うございますな、ちょっと水を浴びて来ます」

盆栽

ごめんと云って逃げてゆく、うしろ姿を見送りながら、「はたしてなにかある」と勘太夫は呻った。金の使いみちと縁談を断わる原因は一つだ、これはひとつ花むらのほうを探ってみなければならん、そう思ったがおり悪しく、主君伊予守の参勤出府が迫ったので、そのほうの事務に追われてその暇もなく、つい半月あまり経ってしまった。

こうして事務もひと片つき、ほっとして下城した日の昏れ方、庭へ下りて愛玩の盆栽の手入れをしていると直二郎がやって来た。……勘太夫はまえにも云ったように盆栽が好きで、各種の梅、松、杉、など実生のものや、竹とか蘭科のものとか、真柏、そのほか柿、柘榴、梨、桃などの生のものなどまで、自から丹精してかなり巧みに仕立てる、鉢も自慢で、ずいぶん珍しい