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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme

Aozora Bunko

「まあ、誰でもいい。おれはこれからお前のあずかっている寮へ行くんだ。案内してくれ」

その口ぶりでもう覚ったらしい、六蔵はあわててふところへ手を入れようとする途端に、半七は飛びかかって其の腕を押えた。六蔵の手は匕首を握ったままで早縄にかかってしまった。蒼くなってすくんでいる良次郎を見かえって、半七はしずかに立った。

「おめえには慈悲を願ってやる。おとなしくして、おれと一緒に来ねえ」

縄付きの六蔵を追い立てて、半七は雨のなかを三島の寮へ行った。良次郎は死んだような顔をして後からぼんやりと付いて来た。びっくりしてうろうろしているお通に指図して、半七は奥の土蔵の戸前をあけさせると、暗い二階から幽霊のような若い美しい女が出た。女は三島のひとり娘のおきわであった。

その明くる日、霊岸島の米問屋三島の店から後家のお糸と番頭の由兵衛が奉行所へ呼び出されて、すぐに入牢を申し渡された。

三島の主人は四年前に世を去って、後家を立て切れないお糸は由兵衛と不義を働いていると、一人娘のおきわがもう十九になって、親類の手前、世間の手前、相当の婿を貰わなければならないことになった。