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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme

Aozora Bunko

無理往生に承知させられた。身に覚えのない不義の濡衣を被て、しばらく何処にか隠れていてくれれば、三年の後にはきっと取り立ててやる。たとい店へ呼び戻すことが出来ないでも、二百両三百両の纏まった資本を渡して、きっと身分の立つようにしてやるという条件付きで、良次郎は忌々ながらそれを引き受けることになった。

この時代の主従関係で、主人が手を下げて頼むものを無下には断わりにくいのと、これを引き受ければ行く行くは親孝行ができるという浅はかな考えとで、良次郎はおきわが押し籠められると同時に霊岸島の店をぬけ出した。しかし実家へ帰ってはすぐに露顕するので、彼は綾瀬の方の知己の家に身をかくして、心にもない日蔭者になっていた。

おきわを土蔵のなかに封じ籠めてしまったものの、まさかに飢殺すわけにも行かないので、三度の食物は寮番が運んでいた。いかに残酷な六蔵夫婦もこれはあまり心持がいい役目でないのと、お糸と由兵衛とがこの寮へ来て密会する場合に、何かの給仕をするものが無くては不便であるのとで、若い女中を新らしく抱えることになったが、迂濶なものを引き入れては秘密の発覚する虞れがあるので、江戸馴れないぼんやりした女を選んだ末に、かのお通を抱える事になったのである。