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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(二)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme

Aozora Bunko

「親分。つまらねえ散財をしましたね。みんなもよろしく云ってくれと云っていましたよ。だが、だんだん聞いてみると、まったく今朝ばかりじゃあねえ、この頃はたびたび鶏を取っていく奴があるそうですよ。それだもんだからみんなも余計に憎しみをかけて、あんな仕置をするようにもなったんだから、親分にもよくその訳を云ってくれと頼んでいました」

「むむ」と、半七は笑いながらうなずいた。「あの中間はとんだ人身御供だったな」

「そうでしょうか」

「一朱や二朱は惜しくねえ。これで大抵あたりも付いたようだ」

「あたりが付きましたかえ」

「だが、もう少し考えてみよう」と、半七はまた笑った。「まだほんとうにお膳立てが出来ねえからな」

庄太に案内させて、半七はまず馬道の鼻緒屋をたずねた。娘のお捨に逢って、このあいだの晩彼女が嚇されたという若い女の年頃や風俗についていろいろ詮議したが、お捨はまだ十五六の小娘で殊に怖い方が先に立って一生懸命に逃げ出してしまったので、その女が凄い顔をして牡丹のような真っ紅な口をあいたという以外に、その正体を確かに見とどけている余裕がなかったので、その詮議は結局不得要領に終った。