Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(二)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(二) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.865 Zeichen · 432 Bildschirme
と、半七はかれの肩に手をかけた。
英俊はその肩をゆすぶって泣きつづけた。かれの涙は法衣の袖にほろほろとこぼれて、大切にさげていた異国の仏像の御首にも流れ落ちた。
「泣くことはねえ。おれがその仇を取ってやる」と、半七は云った。「その代り、おまえの知っているだけのことは何でも話してくれねえじゃあいけねえ。といって、いつまでもここで立ち話も出来めえ。あしたの朝、わたしの家まで来てくれ。神田の三河町で、半七と聞けばすぐ判る」
三
あくる朝、英俊は約束通りに半七をたずねて来た。そうして、師匠の英善の身のうえに就いて自分の知っているだけのことを詳しく話して帰った。帰る時に、半七はかれに何事かを教えてやった。それからすぐに身支度をして、半七も寺社奉行の役宅へ出て行った。
寺社方の許可を得て、かれは何かの活動に取りかかるらしく、役宅から帰ると更に子分の松吉と亀八を呼びよせた。
「ひょっとすると草鞋を穿くかも知れねえ。そのつもりで支度をして置け」
午すぎになって英俊がふたたび来た。
「親分さん。安蔵寺の三人はきのうの朝、一挺の駕籠を吊らせて帰ったそうです」
「駕籠は一挺か」