Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(五)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme
そのお信というのは家の親方の姪ですから、家でも気をつけて探しているのですが……」
「じゃあ、お信という女中はここの家の姪か」と、半七はすこし考えさせられた。
金八の話によると、お信は親方の妹の娘で、早く両親に死に別れて、七つの年からここの家に引き取られていたが、浅井の屋敷は永年の旦那筋である関係から、行儀見習いのために其の屋敷へ奉公に上げることになった。それはお信が十五の春で、あしかけ七年を無事に勤めて、彼女も今年は二十一になる。去年あたりから暇を取らせようという話もあったが、お信はもう少し長年したいと云い張って、今年まで奉公をつづけているうちに、こんな事件が出来したのである。こうと知ったら、無理にも暇を取らせるのであったと、親方夫婦は悔んでいる。きょうまでゆくえの知れない以上はもう死んだものに決まっているのだが、それでも死骸を見ない以上はまだなんだか未練があるので、おかみさんは今日も浅草の観音さまへ御神籤を取りに行った。親方はかぜを引いたと云って奥に寝ているとのことであった。
「お信というのはどんな女だ、容貌はいいのか。馬鹿か、怜悧か」と、半七は訊いた。