Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(五)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme
そこで、第一日の中村座では、宗吾の子別れで泣かされ、宗吾の幽霊で嚇かされ、無事に見物を済ませたので、二日目からは勝手に出あるく事になる。金右衛門と為吉は四谷と青山に親類があるので、江戸へ出た以上、そこを尋ねなければならないと、二人は他の一行に別れて馬喰町の宿を出ました。九月末の晴れた日で、おさんとお種の女たちも勿論連れ立って行きました。
お話の判り易いように、ここで少し戸籍調べを致して置きますが、金右衛門も為吉も土地では相当の農家で、金右衛門は三十八、娘のおさんは十六、為吉は二十一で、妹のお種は十七、双方は何かの遠縁にあたっていて、来年はおさんを為吉の嫁にやるという約束も出来ていたのですから、云わば一家も同然の間柄で、金右衛門が自分の親類をたずねると云えば、為吉兄妹も付いて行くという事になったのです。
金右衛門の一行四人は先ず四谷塩町の親類をたずねて、ここで午飯を馳走などになって、それから千駄ヶ谷谷町に住んでいる親類をたずねることになりました。その親類もやはり下総屋といって、米屋をしているのです。その頃は何処へ行くも徒歩きですから埓は明きません。