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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

彼も商売柄、それを聞き流しには出来ないので、町役人の玄関へ顔を出したのである。

彼は先ずその腕を見せて貰った。その腕に残っていた筒袖をあらためた。その飴屋の年頃や人相や、ふだんのあきない振りなどに就いても聞きあわせた。それから熊野権現の近所へまわって、羅生門横町の現場をも取り調べた。ここは山尻町との境で、片側には小さい御家人と小商人の店とが繋がっているが、昼でも往来の少ない薄暗い横町で、権現のやしろの大榎が狭い路をいよいよ暗くするように掩っていた。

庄太が帰ったあとで、又もやここらの人々をおどろかしたのは、かの唐人飴の虎吉が、相変らず鉦を叩いて来たことである。腕斬りの一件を聴いて、かれは眼を丸くして云った。

「それは驚きましたね。だが、わたしはこの通りだから御安心ください」

彼は両手をひろげて、いつものカンカン踊りをやって見せた。その両腕はたしかに満足に揃っていた。こうなると、ここらの人々は唯ぽかんと口を明いているのほかは無かった。

二

神田三河町の半七の家では、親分と庄太が向かい合っていた。

「だが、土地の奴らも愚昧ですよ」と、庄太は笑った。