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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(五)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(五) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.744 Zeichen · 434 Bildschirme

Aozora Bunko

なにしろ一個所に二千人以上の歩兵が屯しているのですから、幾棟もの大きい長屋が続いていまして、そこにみんな寝起きをしている。その中に広い練兵所があって、毎日調練の稽古をするという仕組みです。今から考えれば外国風の軍隊組織で、四十人が一小隊、三小隊が一中隊、五中隊が一大隊ということになっていたように聞いています。そんなわけですから、一小隊ごとに長屋を区別して別々に住んでいました。その小隊四十人のうちで、十一人も髪切りに出逢ったので大騒ぎになりました」

「寝ているところを切られたんですか」

「それがいろいろで、起きてみると髷が落ちているのもある。歩いているうちに髷が飛ばされるのもある。ひと晩に十一人が切られたのではなく、二十日ばかりの間に切られたのですから、まあ二日に一度ぐらいの割合いですが、それにしても大騒ぎ、幕府の歩兵たるものが何者にか髷っ節をぽんぽん切られたとあっては、寝首を掻かれたも同然、歩兵隊の面目にもかかわるという騒ぎです」

「そりゃあ騒いだでしょう」

「騒ぐのも無理はありません。そこで、切られた人たちの話を聞きますと、二度目に切られた鮎川丈次郎というのは、夜なかに起きて便所へ行くと、その帰り道の暗い廊下で何か不意に飛びついた者がある。