Japanische Klassiker mit Furigana
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きととりになったきょうだい
木と鳥になった姉妹
小川 未明
Lesen Sie 木と鳥になった姉妹 (きととりになったきょうだい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.863 Zeichen · 10 Bildschirme
けれど、悪性の眼病とみえて、なかなかなおりそうにも思われませんでした。
「おまえは、家にいて、よくお父さんの看病をしていてください。私は、薬をさがしてきますから。」と、姉はいい残して、高い山へ上ったり、深い谷に下ったりして、眼薬になる草の根や、岩間から滴る清水を持ってきて、いろいろと看病をいたしました。けれど、それらの薬の力でも目はなおりませんでした。
「ああ、私たちの力では、とてもお父さんの眼病をなおすことができない。どうしたらいいだろう。どうか、神さま、私たちの命に換えてもよろしゅうございますから、父の目をもとのようになおしてください。」と、二人は神さまに祈っていました。
すると、ある日のこと、見慣れない男の旅人が門口に立って、道を聞きました。そのとき男は、二人が父親の看病をしているのをながめて、
「ああ、その目はなおりっこのない悪性な眼病だ。おまえさんたちが、いくら看病をしてあげても無効でしょう。」といいました。
姉と妹は、びっくりして、その男の顔を見上げました。その男はおちついて、
「なにも疑いなさるな。私は、目のことをよく知っているのです。」といいました。