Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かっぱ

河童

芥川 竜之介

Lesen Sie 河童 (かっぱ) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.576 Zeichen · 75 Bildschirme

Aozora Bunko

「それはむしろしあわせでしょう。」

「とにかくわたしは満足しています。しかしこれもあなたの前だけに、――河童でないあなたの前だけに手放しで吹聴できるのです。」

「するとつまりクオラックス内閣はゲエル夫人が支配しているのですね。」

「さあそうも言われますかね。……しかし七年前の戦争などはたしかにある雌の河童のために始まったものに違いありません。」

「戦争? この国にも戦争はあったのですか?」

「ありましたとも。将来もいつあるかわかりません。なにしろ隣国のある限りは、……」

僕は実際この時はじめて河童の国も国家的に孤立していないことを知りました。ゲエルの説明するところによれば、河童はいつも獺を仮設敵にしているということです。しかも獺は河童に負けない軍備を具えているということです。僕はこの獺を相手に河童の戦争した話に少なからず興味を感じました。(なにしろ河童の強敵に獺のいるなどということは「水虎考略」の著者はもちろん、「山島民譚集」の著者柳田国男さんさえ知らずにいたらしい新事実ですから。)

「あの戦争の起こる前にはもちろん両国とも油断せずにじっと相手をうかがっていました。