Japanische Klassiker mit Furigana
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かっぱ
河童
Lesen Sie 河童 (かっぱ) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.576 Zeichen · 75 Bildschirme
九
夜目にも白じらと流れる嘔吐を。
九
しかし硝子会社の社長のゲエルは人なつこい河童だったのに違いません。僕はたびたびゲエルといっしょにゲエルの属している倶楽部へ行き、愉快に一晩を暮らしました。これは一つにはその倶楽部はトックの属している超人倶楽部よりもはるかに居心のよかったためです。のみならずまたゲエルの話は哲学者のマッグの話のように深みを持っていなかったにせよ、僕には全然新しい世界を、――広い世界をのぞかせました。ゲエルは、いつも純金の匙に珈琲の茶碗をかきまわしながら、快活にいろいろの話をしたものです。
なんでもある霧の深い晩、僕は冬薔薇を盛った花瓶を中にゲエルの話を聞いていました。それはたしか部屋全体はもちろん、椅子やテエブルも白い上に細い金の縁をとったセセッション風の部屋だったように覚えています。ゲエルはふだんよりも得意そうに顔中に微笑をみなぎらせたまま、ちょうどそのころ天下を取っていた Quorax 党内閣のことなどを話しました。クオラックスという言葉はただ意味のない間投詞ですから、「おや」とでも訳すほかはありません。が、とにかく何よりも先に「河童全体の利益」