Japanische Klassiker mit Furigana
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かっぱ
河童
Lesen Sie 河童 (かっぱ) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.576 Zeichen · 75 Bildschirme
「どうしたね? クラバック君。」
僕はほとんど挨拶の代わりにこう大音楽家へ問いかけました。
「どうするものか? 批評家の阿呆め! 僕の抒情詩はトックの抒情詩と比べものにならないと言やがるんだ。」
「しかし君は音楽家だし、……」
「それだけならば我慢もできる。僕はロックに比べれば、音楽家の名に価しないと言やがるじゃないか?」
ロックというのはクラバックとたびたび比べられる音楽家です。が、あいにく超人倶楽部の会員になっていない関係上、僕は一度も話したことはありません。もっとも嘴の反り上がった、一癖あるらしい顔だけはたびたび写真でも見かけていました。
「ロックも天才には違いない。しかしロックの音楽は君の音楽にあふれている近代的情熱を持っていない。」
「君はほんとうにそう思うか?」
「そう思うとも。」
するとクラバックは立ち上がるが早いか、タナグラの人形をひっつかみ、いきなり床の上にたたきつけました。ラップはよほど驚いたとみえ、何か声をあげて逃げようとしました。が、クラバックはラップや僕にはちょっと「驚くな」という手真似をした上、今度は冷やかにこう言うのです。
「それは君もまた俗人のように耳を持っていないからだ。