Japanische Klassiker mit Furigana
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ほうねんぎょうでん
法然行伝
中里 介山
Lesen Sie 法然行伝 (ほうねんぎょうでん) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 66.110 Zeichen · 131 Bildschirme
法然はその使に向ってそれを開いて見ると、上巻の初めに、
「法華に即住安楽の文がある。観経に読誦大乗の句がある。読誦の行をもってしても極楽に往生するに何の妨げもない筈だ。然るに読誦大乗の業を廃して、ただ念仏ばかりを附属するということは、これ大きな誤りである」
と書いてあった。その文を法然が見て、終りを見ないで差置いて云うのに、
「この僧都、これ程の人とは思わなかった。無下のことである。一宗を樹つる時に彼は廃立のむねを知って居るだろうと思われるがよい。然るに法華をもって観経往生の行に入れられることは、宗義の廃立を忘るるに似ている。若しよき学生ならば観経はこの爾前の教えである。彼の中に法華を摂してはならないと非難をせらるべき筈である。今浄土宗の心は、観経前後の諸大乗経をとって、皆悉く往生の行のうちに摂している。何ぞ独り法華だけが漏れる筈がない。普く摂する心は念仏に対してこれを廃せんが為である」
といった。使が帰ってこのことを語ると僧都は口を閉じて言葉がなかったということである。
或時宜門の女院が中宮で一品の宮を御懐妊の時に、法然は御戒の師に召され、公胤は御導師としてまいり合せたことがあった。