Japanische Klassiker mit Furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Lesen Sie 浮雲 (うきぐも) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.980 Zeichen · 222 Bildschirme
「しかしネー、若し果して課長が我輩を信用しているなら、蓋し已むを得ざるに出でたんだ。何故と言ッて見給え、局員四十有余名と言やア大層のようだけれども、皆腰の曲ッた老爺に非ざれば気の利かない奴ばかりだろう。その内で、こう言やア可笑しい様だけれども、若手でサ、原書も些たア噛っていてサ、そうして事務を取らせて捗の往く者と言ったら、マア我輩二三人だ。だから若し果して信用しているのなら、已を得ないのサ」
「けれども山口を見給え、事務を取らせたらあの男程捗の往く者はあるまいけれども、やっぱり免を喰ったじゃアないか」
「彼奴はいかん、彼奴は馬鹿だからいかん」
「何故」
「何故と言って、彼奴は馬鹿だ、課長に向って此間のような事を言う所を見りゃア、弥馬鹿だ」
「あれは全体課長が悪いサ、自分が不条理な事を言付けながら、何にもあんなに頭ごなしにいうこともない」
「それは課長の方が或は不条理かも知れぬが、しかし苟も長官たる者に向って抵抗を試みるなぞというなア、馬鹿の骨頂だ。まず考えて見給え、山口は何んだ、属吏じゃアないか。属吏ならば、仮令い課長の言付を条理と思ったにしろ思わぬにしろ、ハイハイ言ってその通り処弁して往きゃア、職分は尽きてるじゃアないか。