Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme
ところが、どうだったでしょう。ふとした事から、その時の黙劇じみた秘密を知ることができたのです。
あながちそれは、徴候発作なんていう、難しい言葉で云い表わさなくても、わっしたちのやくざ世界にだって、面白い逸話があるのですよ。
それは、いかさま札の名人と云われた並木可次郎なんですけど、なんでも勝負の終り頃になって、坊主の二十で勝負が決まるような局面になったのですが、もちろん可次郎にはその札はないので、むしろ自暴気味だったのでしょう。しかし、彼は凝っと考えて、一人に、いま何時だと訊ねました。すると、その一人がふと二つある時計のうち、円い方に眼をやったのを見ると、そこで可次郎は、ポンと札を卓上に投げ捨て、君が勝ったと、その一人を指摘したという話があります。なぜなら、手近の角形のものを見ないで、わざわざ遠い丸形のを見たとすれば、それは坊主の二十を持っている証拠としきゃ思われないじゃありませんか。
そこで先生、あの時里虹の前には、四谷の配役の中で、直助権兵衛(嵐村次郎)とあるところが、開かれてあったのですが、その前にたしか村次郎の幟を見たのでしょう。
だいたい幟というやつは、風に吹かれると、よくどこかに大きな皺ができて、文字の扁がなくなったり、はなはだしい時には、一字丸ごと埋まってしまうような場合もあるのですが、