Japanische Klassiker mit Furigana
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せんこうてい「ハビヒツブルグ」
潜航艇「鷹の城」
小栗 虫太郎
Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme
すると君は、風が止んだのが午前三時で、騒ぎ出したのは、たしか六時十五分前頃でしょう――と云った。しかし、後で調べてみると、風が止んだ時刻は、すでに五時近かった。そこで僕は、その偽りが、何に原因しているのか考えはじめたのだが、ふと思いついたのは、三時も五時四十五分も、それぞれ時計の盤面では、直角をなしていてしかもそれが、正午の十二時を軸に廻転しているという事だ。ねえ友田屋、類似聯想たるや、実に正確な精神化学なんだぜ。そして、正午という一語から、昇汞という解答を発見すると、僕はその錠剤の不足を、薬屋の販売台帳から見つけ出したのだ。しかし、それから里虹の屍体を、埋めたか、河に投じたかは問わないにしても、人魚の嘆きを、父に報いた心理だけには同情できるよ。それを、フロイド的に云ったら、いっぷう変った、エディポス複合と云うことができるだろうね」
と、そこで言葉を截ち切って、法水はやや顔色を和らげた。
「しかし、君にしても、おめおめ僕の手を待つとも思われないし、この事件の落着を見ないで死ぬのは、いかにも残念にちがいない。だが、それより何より、はじめての『四谷怪談』