Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せんこうてい「ハビヒツブルグ」

潜航艇「鷹の城」

小栗 虫太郎

Lesen Sie 潜航艇「鷹の城」 (せんこうてい「ハビヒツブルグ」) von 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 132.395 Zeichen · 263 Bildschirme

Aozora Bunko

「それでは、私、目印をつけておきますわ。綺麗な絹糸で、十字をそのうえに縫いつけておきましょう。ですから、もしものとき乱陣のなかでも、それを目印に夫を護ってくださいましね」

そうして、殺害のモティフが物凄く轟きはじめたころ、勇士の運命を決する、猪狩がはじまった。

しかしクリームヒルトは、その朝、前夜の夢を夫に物語ったのであった。

「わたくし昨夜は、恐ろしい夢を二つほど見ましたの。まだ、こんなに、破れるような動悸がして……。わたくし貴方を、狩猟にやるのが心許なくなってきましたわ」

と、夫にとり縋って、諫めたが聴かれなかった。そこで、いよいよ心許なく、クリームヒルトは喘ぎ喘ぎ云うのであった。

「では、お聴かせいたしますけど……。はじめのは、あなたが二匹の猪にさいなまれていて、みるみる、野の草のうえに血が滴ってゆくのでした」

「そんなこと、なんでもないじゃないか。いいから、次のをお話し……」

「その次は、暁まえの醒め際に見たのですけど、

あなたが、谷間をお歩きになっていらっしゃると、突然二つの山が、あなたのお頭のうえに落ちてくるのです。

あなた、それでも、これが悪夢ではないとおっしゃるの。