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Japanische Klassiker mit Furigana

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らどうせんせい

潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 潤一郎ラビリンスII――マゾヒズム小説集 (らどうせんせい) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.093 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

西洋人が寝間着の上などへ引っ懸けるナイトガウンの類だとしても、あの括り紐が矢張り可笑しい。地質は薄いぺら/\した絹織物に相違なく、日本製でない珍しい品だと云うことは分るが、一面に黒く垢光りがして、模様も何も判然しないほど汚れているのは、餘程年数を喰ったものだろう。そしてその襟のはだけた下にフランネルと浴衣の重ね着をしている所を見ると、先生はまだ寝間着のまゝなので、そのぼろ隠しにこんな上ッ張りを纒ったのであろうか。相手が片々たる雑誌記者だと侮ったのかも知れないが、何にしてもこの物臭い風つきは小ざっぱりした部屋の空気に調和しないばかりでなく、蘿洞先生の威厳を損ずる。せめて襟だけでもちゃんと掻き合わせていればいゝのに、それがだらしなく弛んでいて、頸の周りから胸板の方まで露われているのは、不精ッたらしくて感心されない。

その胸板を見たついでに、記者は先生の圓々と肥えた体つきにも注意したが、肥えてはいるものゝ、事実は顔と同じようにむくんでいるのか、さもなければ脂肪太りに太っているので、健康な肥え方ではないようである。それにさっきから気を付けていると、時々先生は「げッぷ」