Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎゅうにくとばれいしょ
牛肉と馬鈴薯・酒中日記
国木田 独歩
Lesen Sie 牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (ぎゅうにくとばれいしょ) von 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.018 Zeichen · 109 Bildschirme
「折角の日曜もこの頃はつぶれで御座います」
「ハハハハッ何に今に遊ばれるよ、学校でも立派に出来あがったところで、しんみりと戦いたいものだ、私は今からそれを楽みに為ている」
座に着いて老人は烟管を取出した。この老人と自分、外に村の者、町の者、出張所の代診、派出所の巡査など五六名の者は笊碁の仲間で、殊に自分と升屋とは暇さえあれば気永な勝負を争って楽んでいたのが、改築の騒から此方、外の者はともかく、自分は殆ど何より嗜好、唯一の道楽である碁すら打ち得なかったのである。
「来月一ぱいは打てそうもありません」
「その代り冬休という奴が直ぐ前に控えていますからな。左右に火鉢、甘い茶を飲みながら打つ楽は又別だ」といいつつ老人は懐中から新聞を一枚出して、急に真顔になり
「ちょっとこれを御覧」
披げて二面の電報欄を指した。見ると或地方で小学校新築落成式を挙げし当日、廊の欄が倒れて四五十人の児童庭に顛落し重傷者二名、軽傷者三十名との珍事の報道である。
「大変ですね。どうしたと言うんでしょう?」
「だから私が言わんことじゃあない。その通りだ、安普請をするとその通りだ。原などは余り経費がかかり過ぎるなんて理窟を並べたが、こういう実例が上ってみると文句はあるまい。