Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねこののみとりぶし

猫の蚤とり武士

国枝 史郎

Lesen Sie 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.496 Zeichen · 368 Bildschirme

Aozora Bunko

「接近して鬨をつくりましたところ、それまではどこにおりましたものか、姿が見えませんでした敵の勢が、十二、三人ばかり現われまして、走り廻ったと思う間もなく、突然地雷爆発いたし、味方おおよそ十人あまり、生死は知らず吹き飛ばされ……」

「ふうむ」

と源兵衛は渋面を作った。

「で、逃げて参られたので?」

「…………」

この時霜降小平の勢が、算を乱して逃げ帰って来た。

「加藤氏、呆れてござる!」

と、霜降小平が息を切らして云った。

「彼らの背後へ廻ろうと存じて、小丘を一つ越しましたところ、小丘の上より彼奴らの一隊、突然姿をあらわして、弓鉄砲を射かけましてな、さんざんに味方をうちすくめましたので。……当方でも応戦はいたしましたが、彼奴ら地勢にくわしいと見え、隠れてはあらわれ、現われては隠れ、みるみるうちに十五、六人、我ら負傷させられてござる。……彼奴らの方が我らより先に、この島へ上陸いたしたためか、万事に様子がくわしいようで。……これは迂濶には攻められませぬぞ」

「残念ではござるが御意の通りじゃ」

と加藤源兵衛も心外らしく云った。

「どっちみちしばらく様子を見ましょう」

――で、紀州勢はためらっていた。