Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうさいかていえんまんじゅつ
猿々合戦
小野 佐世男
Lesen Sie 猿々合戦 (きょうさいかていえんまんじゅつ) von 小野 佐世男 (おのさせお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.526 Zeichen · 61 Bildschirme
そしたら、女房がまた元気を出してボクをなぐった。
ボクはそのまま逃げてしまった。しようがなくて義理の兄貴のところに行って頼んで帰ったような始末でしたが、その母親がボクにつかないで、バカ息子といって私をなぐらしたということが非常によかった。それだからうちの母と家内がうまくいった。嫁と姑という関係が非常によくいきまして、女房はうちの母を立てた。家庭はなごやかにできたんで、いま考えるとなぐられたということが私はよかった。そんな気がする。
しかし亭主がなぐられたということは、これはいけないことなんで、夫婦というものは最初にやられた方が負けなんで、それがボクにはいまだにつきまとっていて恐いんです。
それからボクはこのごろ世間でいう「恐妻」という言葉がありますが、妻を恐れるということはやはり一つの愛情なんで、妻を愛するからとか、夫を非常にいたわっているような時にそういう姿になるような気がする。ボクなんかの考えとしては、母の胎内にいる時ということが頭にあるんじゃないか。先入意識にあるんじゃないか。女性の腹の中でボクは育ったのですから。そんな気がして、何か厳かなような気がして、自分の生まれ落ちたその女性というものを非常に恐れる。