Japanische Klassiker mit Furigana
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でんえんじょうちょうあり
田園情調あり
佐々木 邦
Lesen Sie 田園情調あり (でんえんじょうちょうあり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.319 Zeichen · 19 Bildschirme
と朝子さん、大いに活躍する。
「すると洪水があって、ドン/\の下の橋が流れて、架け替えの必要が起ったんです。僕の裏のドン/\橋はよく流れるけれど、小説のは石橋だったらしい。架け替えの工事中に橋の下の岩の間から白骨が発見される。同時に見つかった時計の略字で、ドン/\橋の地主の死体と分る。例の夕刻、近道をする為め裏から入ろうとして橋から落ちたのらしい。二人は十年もその橋の上でその人のことを話して消息を待っていたのだから皮肉だろう。それから結婚はしないんだ。何方ももう年を取ってしまったから興味がない。友達として余生を送ったという。こんな筋だ」
「いゝですな」
と伊達君が共鳴した。
「可哀そうだわ、二人とも。ファーデナンドが六十なら、奥さんは五十幾つでしょうに」
と朝子さんが残念がった。
「今ならそんな組が幾らもあるけれど、二人は根負けがして、運命の皮肉に逆う気がなくなったのさ。そこに考えさせるところがある」
と惣夫さんが結論した。
世間話しばらくの後、皆立った。水町君は秋ちゃんと一緒に帰るため、少しおくれて玄関へ出た。皆を送っていた伊達君が水町君の肩に手をかけて、