Japanische Klassiker mit Furigana
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いしころみち
石ころ路
田畑 修一郎
Lesen Sie 石ころ路 (いしころみち) von 田畑 修一郎 (たばたしゅういちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.254 Zeichen · 39 Bildschirme
その男はきゅうにはなれて、ぴょこんとお辞儀をして、ふらつきながらすぐ下手の汚い農家の庭へ入って行った。
島の人で最初に僕に強い印象を与えたのはその酔払いであった。またほかに、「リュウさん」という人、「タイメイ」という人などに会った。僕は、島の人で学校時代に僕より二三年先輩で、一二回会ったくらいで顔もうろ覚えになっている檜垣をたよってきたんだが、そして着くなりそのまま檜垣の家に厄介になっていたが、檜垣の家は伊豆七島屈指の海産物問屋で、父親がその方をやっていた。檜垣自身は専売局出張所の役人をやっていた。家のすぐ裏手に出張所の建物があって、檜垣はそこでいつも島の青年たちを集めて喋ったりお茶をのんだりしていた。檜垣はむろんその中心なのだ。いろんな人がやってくる。近くのバタ製造所の技手、印半纒を着た男、コール天のズボンをはいた男、などが通りがかりにひょっこり入ってきて、三十分も一時間も坐りこんで話してゆく。
「リュウさん」はその仲間の一人だが、しかし青年とは言えない。彼の息子二人のうち兄の方は無線電信の技手をやめて帰った男で、弟の方はこれも銀座の不二屋のボオイを七年もやっていたくらいで、息子二人も出張所へ来る仲間だが、父親の「リュウさん」