Japanische Klassiker mit Furigana
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ねぎさまみやた
禰宜様宮田
宮本 百合子
Lesen Sie 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.662 Zeichen · 68 Bildschirme
禰宜様宮田は、広場へ筵を拡げて、の根を乾かしながら、大変仕合わせな、へりくだった心持で考えていたのである。
南向きの広場中には、日がカアッとさして、桔槹の影は彼方の納屋の荒壁を斜に区切って消えている。
二十日ほど前に誕生した雛共が、一かたまりの茶黄色のフワフワになって、母親の足元にこびりつきながら、透き通るような声で、
チョチョチョチョチョ……
と絶間なく囀るのを、親鳥の
クヮ……クウクウ……クヮ……
という愛情に満ちた鼻声が一緒になって、晴れた空に響いて行く。
娘のまきと、さだに守りをされながら、六の小さい裸足の足音は湿りけのある地面に吸いつくような調子で、今来て肩につかまったかと思うと、もうあっちへヨチヨチとかけて行く。
「ア、六。
そげえなとこさえぐでねえぞ。
血もんもが出来てああいていてになんぞ、な。
こっちゃて、ほうら見、とっとがまんま食ってんぞ、おうめえうめえてな……」
麦粉菓子の薄いような香いが、乾いて行く※(「木+綏のつくり」、第3水準1-85-68)の根から静かにあたりに漂っていた。
すると、昼過ぎになって、突然海老屋の番頭だという男が訪ねて来た。