Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ねぎさまみやた

禰宜様宮田

宮本 百合子

Lesen Sie 禰宜様宮田 (ねぎさまみやた) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 34.662 Zeichen · 68 Bildschirme

Aozora Bunko

彼はますます深くうなだれるほかなかった。

「例え嘘にしろ何にしろ、あの御隠居が、そうと思いこんだといったら、決してただじゃあすまさない方だ。ことによれば訴えなさるまいもんでもない。

疑いをかけられるくらい、人間恐ろしいものはないからね。

すっかり身の証も立てて、御隠居の考えも通させた方が、どう考えても得策だね」

訴え! 訴え※(感嘆符二つ、1-8-75) 哀れな夫婦の耳元で、訴えの一言が雷のように鳴り響いた。

無智な農民の心を支配している法律に関するこの上ない恐怖が、彼等の頭を掻き乱したのである。

道理の有無に関らず、彼等を一竦みに縮み上らせるのは、訴えてやるぞという言葉である。

まるで証拠のないことを、若し若旦那が、ええ誰かが後から突落したのを知っていますとでも云えば、いったい俺等は何で、そうでないという明しを立てるのだ。

調べられるとき、酷い目にでも合わされて、苦しまぎれに夢中でそうだとでも云ったら、どうすればいいのか。

訴え、恐ろしい訴え――それも自分の方には何の強みもなさそうに思われた訴え――が、すぐ目前に迫っていることを思った禰宜様宮田は、もう何をどう考えることも出来ないほどの混乱を感じた。