Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 194.628 Zeichen · 371 Bildschirme
しまう結果になった。
「何せ、だらしないことと云うたら、あの着物の着かた見たかて分るやろ。お春どんは前も何も丸出しにしてる云うて、外の女中たちが笑うたもんやったけど、今かてちょっとも直ってえへん。生れつき云うもんは、何ぼ叱言云うたかてあかんもんやなあ」
「そうかて、綺麗な顔してるやないか」
「顔だけ大事にして、内証でお化粧するねん。あたし等のクリームや紅棒こっそり使うたりして、―――」
「可笑しな娘やわな」
「お久どんやったら黙っていたかて、御飯のお数なんかちゃんと自分で考えて拵えるのんに、あの娘は六年も奉公してながら、未だにあたしがこないこないせえ云わなんだら、何一つよう拵えへん。御飯時にお腹空かして帰って来て、何ぞしといてくれたかいな云うと、いいえまだでございます云うねんもん」
「そうかいなあ、口をきかすと、ほんまに利根そうに見えるけど」
「阿呆云うのんとは違うけど、つまり、人と応対するのんが好きで、家の中の細々した用事するのんが嫌いやねんな。座敷の掃除なんか、毎日の事やのんに、あたし等が見てなんだら、直ぐ手エを抜くねん。朝かて未だに起さなんだら起きて来えへんし、夜は相変らず着物のまま転寝するし、………」