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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

かねがねこの妹だけは、姉妹たちの中で一人飛び離れて品の悪いところがあったには違いないが、そう云ってもさすが何処かにお嬢さんらしさがあることは争えなかったのに、その、どんよりと底濁りのした、たるんだ顔の皮膚は、花柳病か何かの病毒が潜んでいるような色をしていて、何となく堕落した階級の女の肌を連想させた。それは一つには、上に懸けてある羽根布団のけばけばしさに対照されて、病人の複雑な不健康さが一層際立ってもいたのであろう。が、そう云えば従来からも雪子だけは妙子の持っているこの「不健康さ」に気が付いていたと見えて、それと云わずに警戒している風があった。たとえば雪子は、妙子が入浴した後では決して風呂に入らなかったし、幸子の肌に触れた物なら下着類なども平気で借りて着る癖に、妙子の物は借りようとしなかった。妙子はこのことを感づいていたかどうか知らないが、幸子はそれをうすうす感づいていたばかりでなく、雪子がそんな風になったのは、奥畑が慢性の淋疾に罹っていると云う話を、ふっと耳にした時以来であるらしいことにも、心づいていたのであった。ありていに云うと、幸子は妙子が口癖のように板倉や奥畑との肉体的関係を否定して「清い交際」