Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme
二十一
、蒲原病院へ入院させる手筈が整ったことを話して、纔かに奥畑を得心させたのであった。
二十一
明くる日の朝、妙子は八時に廻された寝台自動車で運び出されたが、その時にも亦ちょっとした悶着があった。と云うのは、僕も今迄お世話した行掛り上、無事に病院へ引渡す迄は責任があるから、是非同車して附添って行きたい、と、しきりに奥畑が云い張るのを、それも御尤もではあるが今日のところはあたし等姉妹に任して欲しい、何もあたし等はこれきりこいさんをあなたに会わせないと云うのではないが、そう云ってもあなたとこいさんとの仲は公認されていないことだし、病人も世間体と云うことを気にしている風でもあるから、暫くあたし等に病人の体を預けて、遠ざかっていて欲しい、急変等があれば勿論、そうでなくても電話を懸けて下されば日々の容態はお知らせするから、―――と、幸子と雪子とで代る代る拝まんばかりにして説き伏せ、電話はなるべく朝のうちに蘆屋の方へ懸けて幸子かお春を呼び出すようにして欲しいこと、直接病院へ懸けるのは差控えて貰いたいこと、等々までも納得させるのに、一と汗掻いたのであった。幸子は又、斎藤医師にも事情を述べてこの間じゅうの骨折を謝したが、この方はよく諒解して、自身蒲原病院へ附添って行くこと、先方で待ち受けている筈の櫛田医師に引渡す迄の任務を担当