Japanische Klassiker mit Furigana
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme
「………何も中姉ちゃんが悪いことあれへん。………」
「あたし、本家の兄さんや姉ちゃんにどない云うて言訳したらええやろう。………」
「貞之助兄さんに話したん?」
「何も云わへん。………こんなみっともないこと云えるかいな」
「貞之助兄さん、もっとこいさんを寛大に扱うた方がええ、云う考にならはったんと違うか知らん」
「昨夜の工合やったら、そうらしいわな」
「貞之助兄さんはこいさんがどんなことしてるか云うこと、誰にも聞かはらんかて大凡そ察しはったんやわ。ああ云う人を勘当したまま放っといたら、一層われわれが耻掻かんならん、云うとこに気イ付きはったんやわ」
「折角貞之助兄さんが考え直してくれはったんやったら、こいさんかて改めてくれたらええのんに」
「あの人は小さい時からああ云う傾向あったよってにな」
「もう云うて見てもあかんやろか」
「あかんわ、こいさんは。………今迄かて何遍も云うたやないの」
「やっぱり婆やさんの云やはるように啓坊と一緒にすることやわな、啓坊のためにも、こいさんのためにも」
「それより外に二人を救う道はないやろ思うけど。………」
「こいさん、そんなに啓坊を嫌うてるのやろか」