Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

すっかり支度が出来上ったところで、一同夜の食卓に就いたが、悦子は妙子が珍しくも、緑の地色に白い大輪の椿の花を絵羽附けにした日本服の盛装でいるのを、じろじろ見守りながら云った。彼女は明かに、母や二人の叔母たちのきらきらしい姿を眼の前にして、毎年の花見の時に似た興奮を覚えているのであった。

「どう、悦ちゃん、和服似合う?」

「やっぱりこいちゃんは、洋服の方がええなあ」

「和服やったら余計太って見えるわ」

と、幸子が云った。

妙子は近頃は、常にも和服を着ていることが多いのであった。彼女は脚の線が綺麗なので、洋服でいると、却って少女じみた可愛らしさが感じられるのであったが、和服だと脚の長所が隠されるので、変にずんぐりむっくりしていた。それは一つには、病後あんまり慾張って滋養分を取り過ぎたため、病気以前より太ったせいでもあるらしかったが、でも当人に云わせると、自分は元来足が熱するたちであったのに、あの大病をしてからは、どう云うものか洋服を着ると足が冷えてかなわない、と云うのであった。

「いや、日本の女は若いうちは何ぼハイカラがっても、年を取って来たら結局洋服はよう着んようになるねんで。