Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme
も来なければ、怪しい電話なども懸って来ないこと、などを知ったのであった。お春は又、
「そう云えば私、今日キリレンコさんにお目に懸りました」
と云って、次のような話をした。―――さっき有馬から神有電車に乗って来たら、神戸の終点の改札口を出た所で、兄のキリレンコが立っているのに行き遇った。お春は彼には二三度会っただけであるが、向うで覚えていてニッコリしたので、お春が会釈を返したら、あなた、一人ですか、と云って尋ねた。はい、一人でございます、ちょっと鈴蘭台まで行って参りました、と云うと、蒔岡さんの所の皆さん、お元気ですか、妙子さん、どうしていますか、と云うので、はあ、誰方もお変りありません、皆さんお元気にしていらっしゃいます、と云ったら、そうですか、大変御無沙汰しています、宜しく云って下さい、と云って、僕、これから有馬へ行きます、と、改札口を這入りかけたが、カタリナさんからお便りがございますか、こんな戦争になってしまって、倫敦は独軍の空爆でえらいことでございますね、カタリナさんはどうしていらっしゃるだろうって、いつも皆さん心配しておいでになります、と云うと、おお、そう、有難うございます、けれども何も心配なことなんかないんです、カタリナから九月に出した手紙が先日来ましたが、自分の家は倫敦の郊外で、独逸の飛行機が飛ん