Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 226.715 Zeichen · 431 Bildschirme

Aozora Bunko

幸子は、「余り途方もなさ過ぎて望みがない」などと云いながら、義兄も姉もお腹の中はそうでもなく、案外夢のようなことを本気で願っているのではないかとも考えられたが、そう云う彼女も、近頃雪子の縁談についてはひどく弱気になっているので、この話を無下に斥けてしまう勇気はなかった。尤も、四五年前にもこれによく似た身分違いの方面から雪子を望まれ、皆が飛び着いて調べて見ると、先方の家庭に不倫な事件のあることが知れて、愕然としたことがあったので、貞之助は、今度もあれのようなのではなかろうかと疑い、菅野未亡人の好意は分るが、何だか少し人を馬鹿にしたようなところがある、順序も蹈まないで、出し抜けに、会ってやるから出て来いなどと云うのは失敬ではないかと、憤慨したような口調で云ったが、でも、何と云っても今度の話は二年三箇月目の、久し振の縁談なのである。幸子は、二三年前迄は降る程あった申込みが急に跡絶えるようになったことを思い、その原因が、昔の格式に囚われて不相応に高い望みを懸け、来る話来る話を片っ端から断ってしまったことにもあるが、一つには妙子の世評の悪いことが影響を及ぼしているのだと思うと、どうしても自分に責任の一半があるように感じられて、気が咎めていたのであったが、これはその矢先に持ち込まれた話なのである。