Japanische Klassiker mit Furigana
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びじょをぬすむきじん
美女を盗む鬼神
田中 貢太郎
Lesen Sie 美女を盗む鬼神 (びじょをぬすむきじん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.970 Zeichen · 6 Bildschirme
、どんな事があっても切れる事がない、そして、鬼神の体は鉄のように固いが、ただ臍の下五六寸の処を、彼が常に覆いかくすのを見ると、そこから刃が通るらしい」
と言い、また傍の巨巌を指して、
「これは鬼神の食物を斂める処である、酒を花の下に置き、犬をそこここの樹下に繋いでから、時刻のくるまでここに隠れているがよい」
と教えた。
※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)はその言葉に従い、酒を置き、犬を繋いで巌の陰に隠れて待っていると、申の刻になって白練団のような者がどこからともなく飛んできて、洞門の中へ入った。そして、暫くすると鬚のある綺麗な男が白絹の衣服を著、片手に杖を曳き、美女達を伴れて出てきたが、犬を見つけると、片っ端から躍りかかって引裂いて旨そうに喫った。犬を喫ってしまうと、美女達は花の下に置いてある酒を取りあげて我さきにと勧めた。男は歓んでそれを飲んでいたが、六七升ばかりも飲むと非常に酔ってきた。美女達はその手を取って洞の中へ入ったが、歓び笑う声が一頻り聞えてきた。※(「糸+乞」、第3水準1-89-89)は巌の陰で合図のあるのを待っていた。と、美女の一人が出てきて、