Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
今の世の中で、生きるということは、金ということだもんな。……俺も、さっき、外に出られると思ったら、やっぱり金がほしくなったもん。……もう俺あ、この男を憎んじゃいない。……あわれじゃないか、この男も、俺も、そいから君も……そいから、誰だって、みんな。可愛いいと思うんだよ。……(花岡に)ねえ、君、かんべんしてくれ。痛かったろ?
花岡 うむ?……(サツのかんじょうをやめて、佐山の顔を見ていたが、不意にニヤッと笑う)
佐山 ……うん。うん。(うなずいてから、左腕をまわして花岡の肩を抱き、頬を花岡の頬につける)
花岡 ……(そうして抱かれながら、キョトンとして遠方を見ている顔は木彫の無表情のまま、両眼が光るのは涙を流しているらしい)
佐山 ……(花岡から身を離して、花岡の顔を見る)……泣いているのか、君あ?
花岡 ふ!
佐山 ……(それを見ている。しかし、彼の顔にも、花岡の顔にも、なんの感傷の影も差さぬ)
村子 ……(しばらくだまっていてから、ポツンと)どうして生まれて来るんだろう?
佐山 む? 生まれて――?
村子 いえ人間。
佐山 ……どうしてだって?
村子 どういうわけで――なんのために――