Japanische Klassiker mit Furigana
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たいない
胎内
三好 十郎
Lesen Sie 胎内 (たいない) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 68.766 Zeichen · 136 Bildschirme
ボストン・バッグを半分に切りさいて、その中にロウソクに火をともして立て、ちょうどガンドウのようにしたものが、左隅の岩の上に置かれ、それが、この場所を照らしだしている。
右手の奥の壁は、コンクリートでたたんで、がんじょうな木のワクとカンヌキを渡した戸の内がわだが、ギッシリとしめられたまま、こわれくずれ泥だらけになって、わずかにところどころにコンクリートの白い肌をのぞかせている。その戸の右がわのワクに接して、水にぬれた岩の壁に、三ヵ所ばかり、直径二三尺の穴が掘りかけてあり、その一つの、ユカに接した一番大きい――といっても人がやっと這って入れるくらいの、そして上下左右から岩に攻められた不規則な形の――穴に、上半身をさし入れて、うなっている花岡。ドロドロに汚れたサルマタだけをはいた尻と両脚が、うなり声につれて時々、突っ張ったり、横になったり、ユカのデコボコに足がかりを求めて指が地面をひっかいたりしている。岩で頭をたたきつぶされた蛇のシッポがノタリビクリと動いているのに似ている。
村子は、ボストン・バッグのガンドウの光のすぐわきの岩くずの上にグッタリとたおれている。