Japanische Klassiker mit Furigana
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はですがたまんねんわかしゅ
艶容万年若衆
三上 於菟吉
Lesen Sie 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) von 三上 於菟吉 (みかみおときち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.800 Zeichen · 67 Bildschirme
呉羽之介、遂に旧友露月を小梅の隠家に殺す事
に、却って嬉しく、よろこばしく感じ乍ら、会心の微笑を洩すのでした。
然し此の不思議な絵姿を、もし他人に見られたなら、世間に妙な評判が立って、自分を相手にする者もなくなろう――呉羽之介はやがて其処に気が注きました。そこで急に絵姿を床から外して、錦の袱紗で幾重にも包み、箱に納めて厳重に錠を下してしまったのであります。
呉羽之介、遂に旧友露月を小梅の隠家に殺す事
おのが美容が不思議な魔神に護られていると悟ってからの呉羽之介は、ますます放埒無慚に陥って、もう静かに学問を楽しむことなどは忘れて了い、今日も明日もと花柳烟花の巷に日夜を送る、眼ぼしい美女と見れば秋波を寄せ、倦きて直ちにふり捨てて次の女を我が物とし、もう全くの遊蕩児となり終ったので、母人も悴の身の上を苦にして歿去したのであるが、呉羽之介の方ではそれを良いことにいよいよ魔道の歓びに、われを忘れて溺れ入るのでした。
そうして幾年か経るうちに、何時まで経っても変らぬ若さを怪しんで、幾らか妙な噂が立ち、不身持の評判も聞えはするが、どんな人でもただ一目、呉羽之介の無邪気そうな、艶やかな、なよなよした、罪も汚れもなさそうな姿を見ると、いままで抱いていた疑念もひとりでに晴れてしまった。