Japanische Klassiker mit Furigana
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めはのびる
芽は伸びる
小川 未明
Lesen Sie 芽は伸びる (めはのびる) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.010 Zeichen · 11 Bildschirme
門の外へ出ると、西の空が赤々としていました。とみ子さんや、よし子さんや、勇ちゃんたちが、遊んでいました。
「どこかに、桑の木がないか知らない。」
「おかいこにやるの。」
「うん、先生から、おかいこをもらってきたけれど、桑の葉がなくて困っているのだ。」
「僕に見せておくれよ。」と、勇ちゃんが、いいました。
「私、知っているわ。原っぱにあってよ。」と、とみ子さんが、いいました。
「どこの原っぱに。」
「土管の置いてある、原っぱに。」
「ほんとう。僕、桑の木なんか見なかったがなあ。」
「あってよ。おしえてあげましょうか。」と、とみ子さんは、真っ先になって、原っぱの方へ駈け出しました。あとからみんながつづいたのです。
原っぱの片すみの方は、草の茂ったやぶになっていました。そこへは、近所の人たちが、よく空き俵や、ごみなどを捨てるのです。そのやぶの中をさして、
「ほら、あの木がそうよ。」と、とみ子さんがいいました。そこには、青々とした、一本の木が、夕日の光を浴びていました。
「あれ、桑の木かしらん。」
「そうよ。」
誠一は、やぶの中へはいっていきました。いつか、ここで、ねこが子を産んだことがあります。