Japanische Klassiker mit Furigana
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かつしかみやげ
荷風随筆集(上)
永井 荷風
Lesen Sie 荷風随筆集(上) (かつしかみやげ) von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.224 Zeichen · 269 Bildschirme
これと対して牛込の方を眺めると赤城の高地があり、正面の行手には目白の山の側面がまた崖をなしている。目白の眺望は既に蜀山人の東豊山十五景の狂歌にもある通り昔からの名所である。蜀山人の記に曰く
東豊山新長谷寺目白不動尊のたゝせ玉へる山は宝永の頃再昌院法印のすめる関口の疏儀荘よりちかければ西南にかたぶく日影に杖をたてゝ時しらぬ富士の白雪をながめ千町の田面のみどりになびく風に凉みてしばらくいきをのぶとぞ聞えし又物部の翁の牛込にいませし頃にやありけん南郭春台蘭亭をはじめとしてこのほとりの十五景をわかちてからうたに物せし一巻をもみたりし事あればわが生れたる牛込の里ちかきあたりのけしきもなつかしくこゝにその題をうつして夷歌によみつゞけぬるもそのかみ大黒屋ときこえし高どのには母の六十の賀の莚をひらきし事ありしも又天明のむかしなればせき口の紙の漉かへし目白の滝のいとのくりことになんありける
鶉山桜花
昔みし田鼠うづらの山ざくら化しての後は花もちらほら
城門緑樹
の魚木にのぼる青葉山わたりやぐらの牛込の門
渓辺流蛍
何がしの大あたまにも似たるかなかまくら道に出戸の蛍は