Japanische Klassiker mit Furigana
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おやはながめてかんがえている
親は眺めて考えている
金森 徳次郎
Lesen Sie 親は眺めて考えている (おやはながめてかんがえている) von 金森 徳次郎 (かなもりとくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.403 Zeichen · 29 Bildschirme
博雄を観察する
国宝の玉蟲の厨子の画に、修業者が修道のために、進んで自分の肉身を餓虎に捧げんとする様が画いてあるが、母性愛というものは、子の幸福のために肉身を捧げることを、意に介しない面を具えている。理窟ぬきに私は子等のために安心している。
私自身としては、子等の中に伸び出してくるいろいろな性質を眺めて、我等が造物主から受けて来たものを、原形のまま子孫に伝えるばかりではなく、少しずつは成長発展させて、後の世代に伝えることが出来るかも知れんというあてどもない夢を見ている。造物主から受けた功徳に、利息をつけて後代に伝える責任を、子供に期待することは愚なことかも知れないが、事実そんな期待をいだいている。その度が強くなると、世間に珍しくない嘲笑の客体となるのだが、少しは期待してよいだろう。そしてそのねらいを含めて、子供に対する自分の態度の舵をとって行くことは、ひそかな喜びでもある。
博雄を観察する
子供と丈くらべをすると、親はたしかに勝つ。しかし段々成長すると、親の身長が却って劣ることもあり得る。精神の面でも、無論その面が多い。後進が先進を超えて進むのが人世の常であり、これが無くては、世の進歩がある筈はない。