Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

敏子は二十で縁談が降るようにある」

「オホホホホ、手に取るようでございますね」

とお母さんはこんな話が大好きだから、黙っていられなかった。

「閑だから婆さんと二人で始終研究しているのさ。時にもうソロソロ撒くかな?」

「今お祖母さんが炒っていらっしゃいます」

「然うか。毎年節分には来年も達者で撒きたいものだと思うが、七十の声がかかると心細い。神沢君のようなことがあるからね」

と独りごとのように言って、お祖父さんは立って行った。

人間、六十七十になると若い時分の朋輩は多く幽明境を異にする。古稀という言葉は争い難い統計から出ている。生き残りの意味だ。僕はお祖父さんが年に数回青山斎場へ出頭するのを知っている。日清日露の戦友がドンドン死んで行くのである。老少不定とはいうものの、概して元帥大将中将と古参順に訃音が来る。これは勢い仕方がない。お祖父さんも能く認めている。

「大将閣下は弘化元年生れの八十二歳だったそうだから、お年に不足はない。位人臣を極めていられたし、子息も将官になっていられるし、思い残すことはなかったろう」

とあって、苦情は言わない。自分と同じ少将でも、