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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

小説家志望

と僕も注意してやった。

「覿面な効果を求めて極端な実例を持出すものだから、揚げ足ばかり取られるけれど、先ず大体然ういった風のものさ」

とお父さんはもう草臥れている。

「何ういった風のものございますの?」

とお母さんは追究した。

「要するに同胞の為めを計る職業は貴く、自己の為めを計る職業は賤い」

「あなた、商人だって同胞の為めを計って居りますよ、何も彼も一々製造元へ買いに行った日には、あなたにしても原稿をお書きになる暇はございませんわ」

「それだから毎日高いものを買っているのさ。社の最近調査によると、品物はすべて約八割の手数料が掛けてあるそうだ」

「医者へも払いますわ。薬九層倍!」

「口がへらないね。まあお茶の一杯も入れておくれ」

とお父さんは体好く降参した。

小説家志望

蛙の子は蛙になる、僕は新聞記者の子だから新聞記者になる積りでいたが、何うせ筆で立つならもっと徹底的なところを行こうと思って、創作家になってやろうと発心した。お父さんの説によると職業に貴賤上下の別がある。金そのものを直接の目的とする商売は賤く、報酬を二の次にする職業は貴いのだそうだ。

「例えばお医者さんが患者を診察している時は、病源を探り当てて最も適当な処置をしたいという一心だ。