Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ていそうもんどう

貞操問答

菊池 寛

Lesen Sie 貞操問答 (ていそうもんどう) von 菊池 寛 (きくちかん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 200.240 Zeichen · 399 Bildschirme

Aozora Bunko

新子は、二時から祥子の部屋にいたが、母夫人の入って来る気配がしたので、そこはかと、部屋を出たが、歩いてみたくなったので、大好きな別荘前の諏訪の森へ、遊びに行った。

地面が絶えずジメジメして、しだが生えており、空気がひんやりしていた。

横手の外人別荘から、小さい金髪の男の子が、ワイヤー・ヘヤードを連れて、どこどこまでもかけて行った。

後は全く静かであった。

新子は、美沢が(墓地の静けさ)が好きなので、よく二人で弥生町の家から、谷中の天王寺に出かけたり、省線で横浜へ行き外人墓地を高見から、眺めたりしたことを思い出した。

この森を、美沢と一緒に歩きたいような希望が、頭の中に湧いた。

家の前途を、一人で背負って悩んでいる新子は、時には誰かに慰め労られたいような気持がした。そんな気持で、美沢に会うのであったけれども、美沢がまた、どちらかといえば、新子に慰められる側の性格で、いわば新子は、美沢にとって姉的愛人だった。

だから、新子は今まで何人にも労られたことがない。

準之助氏から、労られたのが初めてである。

昨日は、不当な大金を、お菓子をもらう子供のように、易々ともらってしまい、もらった後で、相当考えてみたが、準之助氏の気持が、順逆いずれにもせよ、自分は順に素直に受けた方がよいと考えて、十円だけ自分のお小遣いに取っ