Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
Lesen Sie 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.113 Zeichen · 35 Bildschirme
と去定は云った、「医者と喧嘩をして逃げるやつが云うんだ、あの医者の手にかかると命が危ない、――きさまたちもよく考えるほうがいい、おれは命は取らないが、それでも手足の二本や三本、へし折るぐらいのことはやりかねないぞ」
裸の男、たぶんこの中のあにき分だろうか、ふんとせせら笑いをしながら、みくびったようすで去定のほうへ近よった。
「じじい」と彼は問いかけた、「てめえ本当にやる気なのか」
「よしたほうがいい」と去定が云った、「断わっておくがよしたほうがいいぞ」
男は突然、去定にとびかかった。
登はあっけにとられ、口をあいたまま茫然と立っていた。裸の男がとびかかるのははっきり見たが、あとは六人の躯が縺れあい、とびちがうので、誰が誰とも見分けがつかなかった。そのあいまに、骨の折れるぶきみな音や、相打つ肉、拳の音などと共に、男たちの怒号と悲鳴が聞え、だが、呼吸にして十五六ほどの僅かな時が経つと、男たちの四人は地面にのびてしまい、去定が一人を組伏せていた。のびている男たちは苦痛の呻きをもらし、一人は泣きながら、右の足をつかんで身もだえをしていた。
「さあ云え」と去定は組伏せた男――それはあにき分とみえる裸の若者だったが、その男の首を片手で責めながら云った、「誰に頼まれてした、誰だ、云え、云わぬとこのまま絞めおとすぞ」